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今のところ、水銀排出や食事制限など、自閉症者の健康法や体質改善に関する話題、特に、裏情報とでも言うべき水銀排出に関する話題が中心ですが、特に話題を限定するつもりはありません。よその頁で具体的な方法が採り上げられていなかったり、TBSの番組で注目された結果として水銀関連の問い合わせが殺到したため、そういう方向性でやってきました。自閉症に関係のある話題をいろいろと紹介していくつもりです。 2003年以前にキレーションを行なっていた親たちには、子どものためになる可能性がある方法なら何でも検討してみよう、というタイプが多く、キレーションを始めるまえから、さまざまな補助食品や食事制限、教育的な方法を実践してきました。知識も経験も豊富です。これらの方法は、もともとキレーションとは別のものです。それぞれの方法で自閉症の症状を軽減できた例は沢山ありますが、自閉症自体を完治させるものではありません。効果には個人差が大きいです。科学的な根拠が示されている方法もあるし、経験による根拠だけで実施されている物もあります。子どもの体質にあう補助食品と食事制限が見つかり、それだけで充分に暮らしやすくなったからキレーションは行なわないという家族もあります。 英語の専門書を何冊か読めば分かることですが、自閉症の原因は複数存在するようです。90年代以降、遺伝の研究に莫大が資金が使われ、それが一定の方向にまとまっていく見通しはまだ見られていないようですが、遺伝と自閉症には何らかの関係がありそうです。水銀や鉛などの重金属と無関係の自閉症もあり、そういう人はキレーションで変わらないし、深刻な副作用も起こりません。個人的に知っている範囲でも、変わらなかった子はいます。そういう子に適した教育や体質改善の方法を見つけることも重要です。 勿論、ここであまり採り上げない話題、たとえばTEACCHプログラムなどを否定するつもりもありません。TEACCHは優れた方法で、自閉症を理解する上では基本です。すでに日本語の情報は沢山あるので、ここではあまり採り上げないだけです。TEACCHの基本はABA (応用行動分析学) です。
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水銀について自閉症水銀中毒説に対して、権威ある専門家をふくむ多くの自閉症関係者から否定的な意見が出されていますが、根拠として示されている学術論文を丁寧に読んでも、水銀中毒説への反証と言えるほど決定的なデータは出てきませんでした。水銀中毒説への強力な反証だと結論や要旨で述べていても、本文の中で示されているデータがそれを充分に証明しているとは言えないのです。一方、自閉症の子と普通の子の集団で尿や毛髪の水銀を比較した論文では有意な差が見られていますが、これらの臨床的な論文は黙殺されています。幼児期の発達に遅れや混乱があるばあい、鉛などの重金属中毒の可能性がないかどうかを確認してみたいと考えるのは理にかなったことです。毒物学の教科書にもそう書いてあると聞きました。具体的な方法としては尿の生化学検査でコプロポルフィリンを調べてみることです。採取した尿の扱いが適切で結果に異常があれば、鉛や水銀などの重金属中毒である確率は高いです。この検査は通常の医療機関でできるはずです。ただしこの検査、我が家では未経験です。 キレーションによる水銀や鉛の排出に興味がおありのかたには、まず毛髪検査をお薦めします。検査自体には何の危険もありません。キレーションをしてみようと決心してから検査を依頼するのではなく、まず検査をしてみることの方が重要です。乳児期の予防接種で水銀が入ったばあい、早い時期の毛髪を調べた方が正確に分かりますので、早く検査を行なうことも重要です。 この種の検査を受け付けている機関はいくつかありますが、必須ミネラルの項目が23種あるドクターズ・データ社(Doctor's Data Inc.)通称DDIの検査をお薦めします。この会社は保健関係の専門家を通さないと検査を受け付けていません。窓口になっている業者はいくつかありますが、検査結果を解釈しやすく、日本語でも注文できるのはグレート・プレーンズ研究所です。 <www.greatplainslaboratory.com> 米国にある民間の研究所ですが、日本語頁で検査を依頼すると、1週間ほどで検査キットの箱が送られてきます。自宅で毛髪サンプルを採取し、箱に入れて米国まで送ります。 毛髪を米国まで送る作業に不安を感じるかたには、GPLの日本窓口であるTKサービスがあります。 キレーションの副作用を心配する声が自閉症関係者から出されていますが、歯にアマルガムがついておらず、体内に溜まっている水銀の量も危険とは言えない範囲の人、つまり水銀中毒の可能性がない人にキレート剤を投与しても危険な副作用は起こりません。 水銀中毒の人に投与するばあい、水銀を動かすので、ある程度の危険はともないます。副作用として、水銀中毒の症状が一時的に増えることがあります。副作用を最小限に抑えるには、抗酸化物質を充分に摂って体調を維持し、キレート剤の化学的なしくみをふまえた適切な投与時間と投与量を守ることが大切です。 僕たちが使っているキレート剤は、処方箋の入らない補助食品として米国で販売されているものです。ここで紹介しているキレーションは、医学的な治療と言うより、健康法の範囲のものです。 特に重要なのは脳内の水銀を排出できるアルファリポ酸 (alpha-lipoic acid、通称ALA) で、これはもともとヒトの体内にも存在する栄養素です。日本の薬屋さんでも売られています。勿論、水銀中毒の人が飲むばあい、時間と量に注意し、平行して抗酸化物質を充分に摂ることが必要です。 DMSAは乳幼児の鉛中毒を治療する薬として長い歴史があり、現在は処方箋のいらない補助食品として米国で売られています。危険な副作用として、ごくまれに起きるスティーブンス・ジョンソン症候群があります。この症候群は、ペニシリンや処方箋のいらない医薬品、タミフル、ファンギゾン、予防接種などでも起きる可能性があります。 DMPSというキレート剤を米国まで行って処方してもらっている人もいます。これは実験用の薬として米国で使用されていますが、ドイツなどでは鉛中毒の薬として処方箋なしで販売されてきました。日本ではまず手に入らないと思います。 キレーションに関しては、それぞれが自分で勉強しながら情報を集め、充分に勉強し、検査結果もふまえて、始めるかどうかを決めて下さい。専門家の協力が得られるばあいでも、当事者や親のかたが細かい点まで勉強することは絶対に必要です。特に、使っている医薬品や補助食品の細かい成分や、キレート剤の薬物動態については充分に説明を受けて下さい。米国ではさまざまな方法でキレーションが実施されていますが、経験者の声や、化学的なしくみを考えると、疑問を感じる方法も沢山あります。特に、急性の鉛中毒を想定した大量投与や、キレート剤の24時間おき投与、48時間おき投与は、水銀中毒の子どもに行なったばあい、効果が少なかったり、深刻な副作用を招きます。 実行するまえに、本人の体の状態を把握しておくことが必要です。幸運にも協力してくれる専門家が見つかり、細かい点まで相談するには日数がかかります。それまで待つよりは、各自でできる検査はしておいた方が良いです。自閉症やADHDの生理的な側面に関して参考になる検査を実施している機関のうち、当事者や親のかたが直接注文できるのは上記グレート・プレーンズ研究所<www.greatplainslaboratory.com>です。日本語で検査を依頼でき、基礎的な質問には日本語でも答えてくれます。絶対に必要な検査というわけではありませんが、参考になるのは尿と便のコンボ(OAT+酵母菌テスト)と、尿の グルテン/カゼイン-ぺプチドテストです。 協力してくれる専門家をすでに見つけているかたや、英語でも大丈夫というかたには、ほかの検査機関も紹介できます。「Jijo - みんなの広場」で質問して下さい。 検査キットを注文したら、届くまで1週間ほどかかりますから、資料を読んで勉強して下さい。「質問集」と「アンディ式の詳細」とオープン・セサミ!が良いでしょう。
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